「外の視点を組織に持ち帰り、変革の担い手に」〜越境で進める自律的キャリア形成と組織変革〜【株式会社オリエントコーポレーション・人事担当者の声】
信販業界のパイオニアとして多様な決済サービスを提供してきた株式会社オリエントコーポレーション(オリコ)。同社は自律的キャリア形成支援を軸に、社内副業や越境学習など様々な人材育成施策に取り組んでいます。その一環として「レンタル移籍」を2022年より導入。
内向きになりがちな組織風土を変えるため、なぜ「外に出る経験」を取り入れたのか。その背景や取り組みの変遷について、キャリアデザイン推進部の栢野 勇一郎さん(部長)、相川 裕太さん、染谷 展男さんにお話を伺いました。
■活用サマリ
・導入プログラム:レンタル移籍
・目的 :社員の自律的キャリア形成支援・組織風土の変革・次世代リーダー育成
・対象 :全社員
・選出方法 :公募(手挙げ式+面談)
■ 導入背景
・自律的キャリア形成支援を推進する中で、越境学習を人材育成の重要施策として位置づけた
・組織が内向きになりがちであり、外の視点やスピード感を取り込むこと、オーナーシップを持って仕事に取り組む人材を育てる必要があった
・社内副業など複数の越境施策を組み合わせながら、内向き志向から脱却し、より多くの社員が「外の世界」を体験できる環境づくりを進めてきた
■ 導入の決め手・継続理由
・ベンチャー企業でのリアルな業務経験を通じて、大企業では体験しにくいスピード感・意思決定・創意工夫に触れられる点
・レンタル移籍の経験を通じて成長し、自身の強みや課題を客観的に捉え直す機会にもなっている点
・レンタル移籍から戻った後の所属長から「主体性が高まった」と評価をされるなど、具体的な変化・成長が確認できている点
■ 制度設計・運用上の工夫
・導入当初は半年の移籍期間で実施していたが、より深い経験を得られるよう1年に変更
・「やらされ感」を排除し、手挙げによる公募制を採用。本人の意欲・主体性を重視した選出を行っている
・帰任したレンタル移籍経験者が社内SNSで発信・交流することで、越境の価値を社内に波及させる仕組みが生まれ、次のレンタル移籍者の後押しになっている
・各事業部トップの理解を得ながら、社員が社外に出ることへの心理的ハードルを下げてきた

相川さん(写真左)と染谷さん(写真右)
■ 担当者コメント
◎栢野 勇一郎さん(人事・総務グループ キャリアデザイン推進部 部長)
手挙げ制による公募を実施し、人選も慎重に行っています。その結果、レンタル移籍を経験した社員が着実に成長し、活躍している実績が出てきています。
帰任後に自ら社内副業へ手を挙げて取り組む社員や、越境経験を積極的に周囲へ発信する社員、自らの意志で異動を実現した社員、チームリーダーとして活躍する社員など、それぞれの形で主体的なキャリアを切り拓いています。所属長からも「主体的に仕事に取り組むようになった」という声が上がっており、越境経験が確かな変化につながっています。
今後はレンタル移籍をサクセッションプランの一環として位置づけることも検討しており、次世代リーダー育成の重要な施策としてさらに発展させていきたいと考えています。
◎ 相川 裕太さん(人事・総務グループ キャリアデザイン推進部)
レンタル移籍した社員が外の世界を知ることで、自社を客観的に見る目が養われます。「当たり前」だと思っていたことが、実は強みだったと気づいたり、逆に変えるべき課題が見えてきたりする。そうした経験をした社員が社内に戻り、変革の担い手になってくれることを期待しています。越境はまだ一部の社員にとどまっていますが、経験者の発信を通じて、少しずつ組織全体に広がっていくことを目指しています。
◎ 染谷 展男さん(人事・総務グループ キャリアデザイン推進部)
移籍者は、移籍先でより主体的に動くことを求められ、自分から機会をつくる力が磨かれています。帰任後の所属長からは、主体性が高まったという声も上がっています。
レンタル移籍を経験した社員が戻り先の上司になり、外で得た視点を社内に活かしていく動きも生まれています。こうした循環を全社に広げていきたいと思っています。
